SUNNET's CLOUDの「こだわり」と「進化」

SUNNET's CLOUDの「こだわり」

弊社の「感動創出基盤」であるSUNNET's CLOUDには、強い「こだわり」を持って設計・構築されているところがあります。
ここでは、SUNNET's CLOUDにかける弊社の「こだわり」のポイントをQ&A方式でご紹介するとともに、利用する中で変化したところをご紹介します。

SUNNET’s CLOUDの構築には、相当の費用がかかったのではないですか?

コストを掛けるところと抑えるところを明確に分けました。 たとえば、心臓部となる仮想環境の構築には費用をかけていますが、オフィスで使用するPCには高いスペックが必要ないため、リユース(中古)のものを用意しました。 また、SUNNET’s CLOUD全体のコンセプトでもある「シェア」の考え方により、社員の人数分の台数ではなく、現実的な同時使用数を用意し、無駄をなくしています。

サーバ室やラックに特徴や工夫はありますか?

前後の扉を観音開きにすることで開閉時に必要なスペースを少なくしています。また、この扉は通気性の良いメッシュとなっており、空調からの空気の流れを有効に活用して冷却効果を高めています。さらに、ラック内の配線はLAN系を前面、電源系を背面に出すように統一し、スッキリとまとめています。
また、床免震装置も取り入れており、災害時を想定した高い信頼性を確保しています。
サーバールーム
サーバールーム

パブリッククラウドとプライベートクラウドの切り分けをどう考えましたか?

メールやグループウェアなど、社員間やお客様とのコミュニケーションに必要な機能は24時間365日止めないことを重視し、パブリッククラウドを利用することにしました。
一方、それ以外の部分についてはプライベートクラウドにしていますが、これは弊社が単なるクラウドユーザではなくSIerでもあり、お客様にご紹介できるように、また、自分たちが触れる(経験する)ことで得られるスキルや知識が必要との考えから、雲の向こうにあるはずのクラウドの「現物」を社内に設置することにしたものです。

社内の標準OSをLinuxにした理由は?

Ubuntu Linuxデスクトップイメージ

Ubuntu Linuxデスクトップイメージ

SIerとしてのチャレンジ的な要素が強いです。近年、Linuxもデスクトップ環境として一定の評価が得られるようになってきましたが、標準OSとして使っていくことになると二の足を踏む企業が多いのではないかと思います。 それならば弊社で実践してみようということで踏み切りました。
また、このことはコスト抑制にもつながっています。ただし、業務上必要になる局面を想定し、Windows環境も提供しています。

iPhone/iPadのセキュリティ対策はどうなっていますか?

MDM(Mobile Device Management)サービスを利用し、端末に利用制限を設定したり情報を収集して対応しています。万が一、端末を紛失した場合でも、リモートワイプ(遠隔操作)で端末の情報を初期状態にできます。

VMWare Viewを使ってみてどんなところが良かったですか?

同じデスクトップ環境を作るのが非常に楽になりました。今まではPCに対して1台ずつインストールが必要でしたが、現在はマスターからクローンを作成して少し設定をすれば良いだけになりました。また、ハードウェアに依存しないためPCでもiPadでも利用でき、PCが故障した際の復旧作業が不要になりました。
仮想デスクトップイメージ
仮想デスクトップイメージ

東京本社オフィス内では無線LANを導入していますか?

導入していますが、現在は試験的導入にとどめており、メインは有線LANです。これは、セキュリティ面での安全性を追求したことと、高速なLAN環境を活用したいという考えに基づいています。

SUNNET’s CLOUDのお客様への展開はどのように進めていくのですか?

弊社はSIerとして、お客様にもSUNNET's CLOUDが提供する「何時でも、どこでも、誰とでも」コミュニケーションが取れる環境や、「シェア」や「リユース」がもたらす利便性や合理性を実感していただきたいと心から願っております。ただ、弊社が実践している形そのままで、お客様にも導入いただけるとは考えておりません。 弊社のモデルを参考にしながら、お客様と弊社とで一緒に、あるべきシステムを構築させていただきたいと考えております。
どんなことでも、弊社にぜひお問い合わせください。


SUNNET's CLOUDの「進化」

構築した情報システムを利用しはじめてから数年がたつと新たな課題が発生してきます。社内情報システムもPDCAを行う事で「進化」を続けています。

仮想サーバーの増強

サーバーサイジングの難しさを実感しました。数年間の運用で利用者が増していくにつれて、仮想マシンのパフォーマンスが極端に悪くなりました。最終的に、CPUやメモリといいたリソースを増強するとともに、仮想ストレージを廃止して物理的なストレージの導入に踏み切りました。

BYODの実施

当初は、会社からスマホを支給していましたが、個人でスマホを持つことが当たり前の現在、スマホを2台持つことの煩わしさが目立ってきました。そこで、ユニコネクトのメリットを生かし、BYODを実施して個人のスマホでユニコネクトが利用できるようにしました。その結果、会社スマホの維持費が削減できました。もちろん、本人了承のもと、万が一のときには、MDMを使って個人スマホのロックや初期化を実施します。

帯域制御の廃止

拠点間の通信量が増えることを予測して、本社-東京本社間は、10Mの帯域を確保したサービスでVPN通信を行い、かつ、帯域制御装置も用意しましたが、実際のトラフィックは想定の10分の1ほどもなかったため、現在はインターネットVPN接続に変更しています。この状態でも、離れた拠点から仮想環境が問題無く使用できています。